今月の茶話会は、ゲストを招かずに、各自が「震災以後に読んだ本」を持ち寄りました。以下、紹介された本の一部です。
三五千波さん…オペラ『フォルテュニオ』のパンフレット(震災の数日後に観たもの)
吉上恭太さん…誉田哲也『シンメトリー』光文社文庫
武藤歌織さん…和田竜『忍びの国』新潮文庫
猪熊良子さん…津村節子『紅梅』(『文學界』5月号掲載)
トンブリン鈴木さん…坂根厳夫『遊びの博物誌』朝日新聞社
南陀楼綾繁…西加奈子『円卓』文藝春秋
及川郁子さん…『murmur magazine(マーマーマガジン)』第12号
吉上智子さん…レオ・レオーニ『フレデリック』好学社
吉田絢さん…穂村弘『にょっ記』文春文庫
羽毛田さん(ブーザンゴ)…『尾形亀之助詩集』思潮社
それぞれの地震の後になぜその本を手にしたかのエピソードが興味深かったのですが、ここでは省略します。人はさまざまな動機で1冊の本を読むのだなと改めて思いました。
こういった、本を持ち寄って語る回は、今後もときどきやっていこうと思います。今度はもっと明るいテーマでぜひ!
(南陀楼綾繁)