しのばずくん便り

不忍ブックストリート一箱古本市について 随時 情報を発信します!

サウダージなギター弾き

不忍ブックストリート一箱古本市の強力な助っ人にして、文筆家&翻訳家の吉上恭太さん。それが『不忍界隈で最近うわさのギター弾き』の正体です。今週金曜にやってくる「サウダージな夜」を前に、吉上さんからのメッセージです。

 古書ほうろうでの「サウダージな夜」は、今回で早くも第6夜を迎えます。
 一昨年の10月、不忍ブックストリートの茶話会のときにギターを弾いたのがきっかけで、思いがけず、古書ほうろうの宮地夫妻から声をかけてもらいました。
 最初はどんなものになるか、まったくわかりませんでした。店の奥にあるテーブルを囲んでギターを弾きながら、おしゃべりをして、小一時間を過ごせればいいかなと思っていたのですが、毎回、一箱古本市の助っ人仲間や、古書ほうろうのお客さんなど20人以上の方に来て頂いて、うれしいやら驚くやらです。
 たまにライブのことを知らずに、古書ほうろうに来たお客さんが、そのまま聴いてくれることもあったりして、ほんとにうれしい!
 ライブなどといっていますが、古書ほうろうは営業をしていますし、もともとおおげさなものを考えていなかったので、店内のBGMになれば、ということでアンプも使わない小さな音量でこっそり(笑)とやっています。
 店内を歩きながら、書棚を見ながら、本を読みながら、友だちと話しながら、ビールを飲みながら、気楽に聴いていただけれと思います。
 タイトルの「サウダージ」は、郷愁、憧憬、切なさを意味するポルトガル語です。ボサノヴァをメインに演奏しようと思ったので、このタイトルをつけたのですが、回を重ねるうちにボサノヴァだけでなく、70年代のロックなど、ほかのジャンルのもののほうが多くなっちゃいましたね。でもぼくがギターを弾くときの気持ちは、「サウダージ」という言葉がいちばん言い表している気がします。 音楽やギターと出会った頃のこと、いっしょに音楽を楽しんだ友人のことを思いながらギターを弾いています。
 演奏が終わったあとに、いろいろな人たちと音楽の話や本の話をするのがまた楽しい。
 今年初めての「サウダージな夜」のメニューは、とくにテーマは決めていないのですが、ボサノヴァを少々と、70年代の日本のロックをアレンジしてお送りする予定です。
 どうぞ、よろしくお願いします。(吉上恭太)

★吉上恭太のサウダージな夜
2011年1月28日(金)20時〜(1時間ほどの予定) 古書ほうろう
入場料:無料(投げ銭歓迎)(飲み物持ち込み可/三軒隣に酒屋あり)

吉上恭太さんのブログ「昨日の続き」はコチラ http://kyotakyota.exblog.jp/ 毎回セットリストがアップされているので、これまでにどんな曲が演奏されたのか、興味のあるかたはぜひ覗いてみてください。