しのばずくん便り

不忍ブックストリート一箱古本市について 随時 情報を発信します!

shinobazukun2007-04-15


よみせ通りのなかほどに、ひときわ目立つガラス張りのお店を見つけたら、それがコシヅカハム。腰塚商店として昭和24年に創業した、老舗のお肉屋さんです。ずらり並んだ種々銘柄の「販売指定店証」は、厳しい基準をクリアした信頼ある精肉店の証。椿山荘をはじめとする都内の有名ホテルやレストラン、「料理の鉄人」「どっちの料理ショー」などのテレビ番組にも商品を提供なさっているコシヅカハムですが、実は岩手の前沢牛販売指定店第1号となり、前沢牛を高級銘柄として世に広めた功労者でもあるのです。
そんなコシヅカハムには、遠方から足を運ばれる方も少なくありません。こだわって選び抜かれた精肉はもちろん、ハムやソーセージ、コンビーフをお目当てにいらっしゃるお客さまも多いとか。手作りの味を大切にされるコシヅカハムでは、これら加工品を2階にある工場でひとつひとつ丁寧に仕上げています。
数ある商品のなかでも特に人気なのが、ベリーハム。豚バラ肉を丸めて作ったハムで、ご主人曰く「脂肪が多めで柔らかく、他のハムにはない旨みがあります」とのこと。また特製コンビーフも長い人気を誇っています。こちらは牛肉本来の味を活かすため、塩味のみで仕上げた一品。「どうぞ召し上がって」というご主人のお言葉に甘え、図々しくコンビーフを頂戴して帰った私たちですが、一口いただくなりそのおいしさに驚嘆。缶詰のコンビーフとはまるで違います。噛めば噛むほどお肉の旨みが広がり、コンビーフが「牛肉」であることを再認識させられました。
さらにこの春は、ドランクベアチョリソーが新製品としてお目見え。BAGELBAGELより発注されて作ったもので、ピリッと舌を刺す辛さに、どんどんビールが進んでしまいそう。飲みすぎて酔いどれ熊さんにならないで、ということから「ドランクベア」という遊び心たっぷりの名前がつけられたのだそうです。
精肉からハム、ソーセージ、コンビーフまで、手作りの味を大切にされるコシヅカハムこだわりの製品に、お肉の奥深さに改めて気づかされた私たちでした。 (青秋部I&N)

*コシヅカハムご主人の愛読書
「最近はすっかり読書から遠ざかってしまったのですが、昔はスウェーデンの小説『名探偵カッレくん』シリーズをよく読んでいました。」
名探偵カッレくん』 アストリッド・リンドグレーン著 岩波少年文庫

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*コシヅカハム
文京区千駄木3−43−11
http://koshiduka.jp/
営業時間 10時〜19時
定休日  水曜日