遅くなりましたが、6月14日に配信した不忍ブックストリーム
まとめをお届けします。
配信アーカイブをご覧いただくこともできますので、
下記 youtube チャンネルをご利用ください。
この配信内では若干音声と画像の調子が悪くなる時間帯もありますが、
ZOOMゲスト浅野さんの楽しいお話は動画でご覧いただくと
より楽しいので、ぜひどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=H6S754ke4zs&feature=youtu.be
【6/14 不忍ブックストリーム この一週間♬】
◉東京はかなり自粛前に戻ってきているような感じだが、きょうの感染者は
47名。都庁や橋が赤くなるだけだった東京アラートも解除になったが、明日
以降の動きが気になります。
◉南陀楼さんの仕事も屋外での取材などが復活。
◉図書館も予約本の受け渡しだけだった業務から、開架の利用・閲覧が可能に。
(文京区)国会図書館も、1日200名を抽選で決め、受け入れるという新しい
やり方で再開。南陀楼さんも抽選に当たったそうです!
◉往来堂書店でネット限定フェア。☞ http://ohraido.com/archives/10732
青弓社・彩流社・亜紀書房・国書刊行会の四社合同ネット限定フェアが
始まっています。BASE(通販ページ)で決済、送料はなんと版元さん負担です!
この貴重な機会をぜひご利用ください。南陀楼さんは重信幸彦著『みんなで
戦争』を購入。戦争などの危機下で小さな善意を「美談」に仕立てることに
注目してきた著者の視点、まさにウイルス禍でも同じことがおきてきること
に怖さを感じます。
☞ https://facebook.com/kero.bese/
池田美術館で一箱古本市を実施しているブックイズム魚沼
☞ https://facebook.com/bookizm.uonuma/
さんが中心になっておこないました。新型コロナウイルス のため、オープン前
に動画配信でお取り置きサービス、また入場には人数制限をもうけ、落ち着いて
来場者が本を選べる工夫も。2日間で40名の来場者が…カフェの時間と本選びを
楽しみました。このようなやり方、今後も工夫しながら続けられる可能性があり
ますね。無人でも、一箱には出店者の雰囲気がしっかりでているのだそうです。
◉読書空間みかも(世田谷区奥沢)の一箱古本市も規模を縮小して復活です。
6月21日[日]開催。詳細はコチラで☞
☆イベント等の情報は配信時のものとなります。
【6/14 不忍ブックストリーム 南陀楼さん情報♬】
◉柴橋伴夫『雑文の巨人(マエストロ) 草森紳一』(未知谷)について『週刊読
書人』に執筆。草森紳一さんの蔵書の保存については北海道・帯広大谷短期大学
で保存の動きがあります。
◉「日本の古本屋」メルマガ 新潟の小野高裕さんについて執筆。かつて大阪に
あった出版社・プラトン社の本の収集、そして、RYUTistのファンでもある
小野さんについて書いています。
◉「B面の岩波新書」☞
https://iwanamishinsho80.com/post/soumokuroku…
『岩波新書解説総目録 1938-2019』をよむ…という長めのコラムを書いています。
解説総目録で岩波新書を駆け抜ける…あらためて岩波新書の成り立ちを振り返る
ことができるのでぜひご一読ください。
【6/14 不忍ブックストリーム 南陀楼さんおすすめ本♬】
◉『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(執筆者多数)左右社 新型コロナ
ウイルス禍を体験した作家・漫画家・医療関係者・ジャーナリストなどの4月の
日記。それぞれの危機に直面したさまざまな立場の方々の4月がリアル同時進行。
つい2ヶ月前のことが本になると、時間感覚が変わります。年表もついているの
で、あやふやになっている記憶を整理するのに役立ちます。
◉石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋)東京都知事選公示直前!ここに
描かれる面白さ・怖さは小説のようでいて、再選を目指す都知事の現実です。
マスコミへの批判も。投票前に読むのを超おすすめ。
◉『まどをあける』遠くで暮らす、コロナウイルス影響下の10人のエッセイ集。
(フリーペーパー)谷中ひるねこBOOKSさんで小部数ですが配布あり。ご興味
ある方はひるねこBOOKSさんをお訪ねください。
◉『女の旅 幕末維新から明治期の11人』山本志乃(中公新書)旅することが容易
でなかった時代の女性のそれぞれの旅。
◉『福田パンものがたり』(謙徳BP営業部盛岡出版コミュニティー)盛岡の
ソウルフード、福田パンの話を読むと、盛岡にいきたくなるはず。
◉『正直、旅は僕らのコントより面白い』春道(産業編集センター)(編集・松本
貴子さんより…メールいただきました)M1グランプリにも挑戦する芸人・春道
さんの旅行記。整ってはいなかったけど、その文章を読んで、本にできると直感
した松本さん。緊急事態宣言下、お互い徒歩でいける公園に行って校正チェック
をするなど、本作りもいつもと違った旅路をたどることになりました。
南陀楼さんは25年前の『猿岩石日記』を思い出しつつ、スマホの登場や本の
デザインなどにも時間の経過を感じたそうです。
松本さん、メールありがとうございました!
【6/14 不忍ブックストリーム ZOOMゲスト浅野さん登場♬】
北海道紋別郡西興部(にしおこっぺ)村でゲストハウス〈GA.KOPPER〉を営む
浅野和(わたる)さん。元中学校・築70年になる校舎をゲストハウスに変えまし
た。西興部村は紋別空港から車で45分くらい。オホーツク海よりに位置します。
日本酒の研修のため、新潟に滞在していた浅野さん、古町でRYUTistのライブに
出会い、新潟の地元アイドルを西興部村に招きライブを敢行。いまでは近隣の町
や村から「あのイベントまたやるの?」と問い合わせがくるようになっています。
もともとオートバイで世界中をまわって旅していた浅野さん、札幌市出身でした
が、西興部村に移住しゲストハウスをはじめました。出会ったたシャケやエゾ
シカを手掴みで「狩猟」しようとした経験が、狩猟の複雑な免許を取得し、
西興部村でエゾシカやヒグマ、その他害獣に接する「下地」になっているよう
です。ご紹介いただいた本は…
◎『アイヌの治造』原田詠志斗(アイヌの治造刊行会 2002年)
◎『火を焚きなさい―山尾三省の詩のことば』早川 ユミ(新泉社)
◎『旅のグ』グレゴリー青山(ちくま文庫)
◎『日本廃村百選』浅原昭生(秋田文化出版)
ゲストハウス〈GA.KOPPER〉はお休み中ですが、ヒグマやエゾシカのグッズ通販
サイトを立ち上げる予定です。ヒグマの油からは、石鹸やクリームができ、エゾシ
カの皮からはキーホルダーなどを製作しているそうです。通販サイトができたら、
世界中をまわったオートバイ旅には、ATM強盗との遭遇など命の危険を
感じるようなエピソードも…掘ればでてくるでてくる…という感じだったので、
またお話を伺う機会があればいいですね。あるいは西興部村まで浅野さんに
出会う旅ができれば、一番いいかもしれません。
浅野さん、ありがとうございました!