しのばずくん便り

不忍ブックストリート一箱古本市について 随時 情報を発信します!

助っ人体験記 その2

助っ人体験記第2弾です。
さて、明日2月17日はことし初めての茶話会です。話し手は根津教会客員の島啓一さんで、テーマは「サンフランシスコとシアトルの古本屋とブローディガン」です。
不忍ブックストリートのことを知りたいな、と思っている方はこの機会にぜひ。一箱古本市の実行委員も参加していますので、直接お話してみてください。http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20100114

 一箱古本市のことは気になっている。なにか面白そうだ。ナンダロウさんや谷根千界隈の本屋さんたちの動静も注目している。でも、運営スタッフに知り合いもいないし、古本に詳しいわけでもないし、そもそもこのイベントはどうやって運営されているんだろう???

 一年前の私の心境です。

 谷根千は休日にぶらぶらするのに楽しいまちです。
 しのばずブックストリートは我が家のご近所で、往来堂さんや古書ほうろうさんも以前から覗きに行くお店でした。
 子どものいない共稼ぎ夫婦の地元ライフというのは、どこか所在ないようなところがあります。
 この地域にはまちのことをいつも気にかけて動いてくれている方たちが、たくさんいらっしゃるなあということには薄々気がついていて、ひそかに感謝していました。

 と、同時に、そんな人たちがたくさん集まるこのまちってふしぎだな、とも。

 自分自身の友人、職場、これまで住んでいたまちを見回しても、このまちのカタチに似ているものは、あまり見当たりません。この「ふしぎだなあ」という気持ちが徐々につのって少しあふれてきたときに助っ人募集の告知を見つけ、思いきって紛れ込んでみることにしました。「お手伝いできます」というメールを送ったときには、実はナゾに迫るという気分だったのです。

 結果を言ってしまうと、いまだナゾは解けていません。「ふしぎだなあ」という気分は続いたままです。
 わかったことといえば、関わっている皆さんが楽しそうだということ。ちょっとしたきっかけでいろんな人がつながっていること。これだけ大きなイベントを実行するのに、しかつめらしいところがないこと。
 実際に助っ人として働いたのは当日を含めて数日。チラシを折ったり、缶バッジをつくったり、呑み屋(!)にチラシを置いてもらったり。それだけなのに、数ヶ月も前からワクワクして、周囲にも「ヒトハコでスタンプ押してるから来て〜!ヒトハコってのはね......」と告知しまくり、一箱古本市当日には同僚や友人が何人も遊びにきてくれたのが、またなんとも嬉しく。(後日、その同僚たちが一箱古本市に出店したいと言いだすことに......)

 さて、その後の地元ライフはさしたる変化もなく、相変わらずぶらぶらしておりますが、人のつながりを垣間見て、また少し自分のまちが面白くなりました。
 仕掛け人のみなさん、ほかの助っ人のみなさん、楽しい場所に紛れ込ませてくださってありがとうございます。今年も遊びに...... いえいえ、お手伝いにうかがえるのを楽しみにしています。

(三谷ちせ)